2017年12月

0-0:ロビング後、右足前で構える弱子のフォア側をつく、ランの強烈なスマッシュ。しかし、弱子が中心視で捉え、きっちり返球。普通に回外運動で返したらサイドアウトになる場面だが、スナップ運動を使って前へ押し出すことで、サイドアウトを防止している。ランは、このように返球されることを予想しておらず、少し慌てている。そして、正面の球を回内運動で振ってしまい、サイドアウト。
1-0:6球目、弱子のフォアレシーブで、うまく、下で取らせることに成功。しかし、まったく前へ行く気配ないため、逆にネットをきられ、後手にまわる。なんとかロビングするも、羽根をみてしまい、水平目線ができないうちに次のカットを打たれている。しかしランのカットは、フォームでばれている(あとで述べる)と思われる。次のカットに対し、弱子がきちんと「パー」をつくれていないのに、なんとか間に合っている。しかしロブが浅く、連続攻撃を受ける。なんとか中心視で前へ落とす。チャンスボールが上がったがなぜか浅いクリアで返す。それをランがふつうにクリア⇒バックアウト。これを狙ってやってたらスゴイけど、すべて偶然の産物にみえる。
2-0:浅いサーブ。ラン、エースを狙いにいき、アウト。映像から外れて、きちんとした原因は不明だが、空調が影響したかも。
3-0:「凡ミスのあとは、アンラッキーショット」の格言通り、弱子のレシーブがネットイン。ラン、いきなり0-4と離される。
4-0:この窮地でランが選択したのは、ランが最も得意とするクリア。これはおそらく正解でしょう。5本クリアのあと、弱子が弱いカット。これを待っていましたね。右足前で待機する弱子から最も取りづらいバック前へシンプルに落としています。これはランの得意なパターン。弱子も懸命に追いかけるが、やや及ばず失点。弱子にとって、嫌な印象のある失点ですね。
4-1:弱子、クリアの応酬に持ち込みたくなかったので、カットから入っています。しかし甘めに入ったため後手にまわり、結局クリアの応酬に。6本クリアのあとの弱いカットを
またも前へ落とされました。今回はギリギリ返せましたが、大きく浮き、仕留められました。最後のプッシュがフレームショットとなっているのは反省点。ここは弱めでも良いので、ボディのややバック側に打つのが最もリスク小かつ得点率も高かった。相手がみえていないと、可能な限り強く打とうとするので、ミスの可能性も増える。このフレームショットは、それを示唆している。相手の構えをみるクセをつけていきいたい。
4-2:弱子、ランが右足前で構えているのをみて、右足周辺へスマッシュ。「ファール」を誘う良い狙い。しかし、ライン際ギリギリくらいにレシーブされた。やはり流れはラン。ワンジャンプでラウンド側へ飛びつき、この球を処理する弱子。このクリアに対し、ランがラケットを引くが、その際の引きがクリアのときよりも浅い。具体的にいうと、背中くらいまでしかラケットヘッドが下がってない。クリアのときはお尻くらいまで引いている。このラケットヘッドをみて、弱子は前にくると予測している。案の定、カットがきて、それを弱子が高い位置で処理(中心視もよくできている)し、うまく、先手をとっている。上がってきた球をラウンド側へドリブンクリアで揺さぶる。クロスカットで逃げるラン。これを弱子は狙っていました。さらに高い位置でとり、ネット。肘も曲げて処理しているので、ロビングも警戒させています〇。できれば、ネットを外側へ切れると、もっと有効だが、まだその技術はないので、これが最善でしょう。ランは低い位置から上げるくらいしか選択肢がない。素早く下がり、再度右足周辺を攻撃する弱子。狙いは良かったが、白帯に当たりミス。流れが悪いときは、こんなものでしょう。その前のネットの処理と、上がったあとの攻撃に改善のヒントがありそう。たとえば、ストレートに高速カットを打ち、一歩出すのか出さないで処理するのか迷わせるのも面白そうだし、リバースでバック前に落としてネットで返させて、再度ラウンド側という展開もアリでしょう。
4-3:おそらく連続ミスを防ぎたい弱子は、小さい振りでカットを打っている。これをやると、たいがいミスが出る。小さい振り=読まれる と思うので、浮かせないように、という意識が働いてしまうものです。特に序盤は、大きな振りを心掛けた方が、ラリーが長くなり、羽根に多く触ることで、精度が上がってくると思います。あと、肘が上がりすぎていて、力が伝わりにくいフォームになっているのも気になります。
4-4:右足前のランに対し、バック側へハーフスマッシュ。これは簡単に返される。低めのロブが来たことで、自然と肘が下がりました。ランは、攻撃されると思っていない足の位置になっています。インパクトの瞬間右足つま先に力を入れ、下がろうとしています。そこへ肘が下がったことで、強い球がきたため、一瞬どこへきたか見失い、中心視ができていません。目だけで追っています。まさかのフレームショット。これは意識で直せる部分ですが、このミスをしたときに、きちんと言語化できているかで、修正できるかがどうかが変わってきます。
5-4:ラン、フォア前へキレのあるカット。これはかなり良い球質です。しかし、やや右足前で構えていた弱子には最も取りやすい位置になっていたため、バランスを崩さずに返されました。良い球質だけど、配球としては良くないです。(あえてこれをやることもありますが、まだまだ先の話です)しかし、球質が良かったので、返球を前に限定できました。そこでランは、前へラッシュをかけ、早いタイミングでネットしています。これはランの得意技ですね。物凄く速いです。ネットを取る位置も素晴らしい。羽根の先に弱子を捉えています。深視力を使って打ち分けやすいポジションに自らを入れています。右足前になっている弱子を感じ取り、バック前へ。素晴らしい選択です。入っていればエースになったかもしれません。しかし、まだ深視力を使って相手をみることに慣れていないせいか、相手が見えすぎたせいで、羽根がラケットの左側半面に当たってしまい、思ったより飛びませんでした。結果はネットですが、今後も続けて欲しいプレーです。
ran、怒涛の8連続クリア。それについてくる弱子もすごい。意思の強さを感じる素晴らしいラリーです。弱子は、強い球を打とうと選択したとき、インパクト直前、左足を大きく開くクセがあります。したがって、逆に左足を開かなければ前へ落としてくる可能性が高い。ranは、クリアを打ちながらその瞬間を狙っていました。8本クリアのあと、その瞬間は訪れました。弱子は、ranが右足前になっていることを感じ取っていたので、バック前へ打っています。たしかにranの構えからすると動きにくい場所ではあるけど、ranはその球を、左足荷重で待っていました。高速移動でこれを捉え、カットを打った直後、左足前となっている弱子の背後を狙いました。しかし、この選択が×。たしかに足の位置からすると、動きにくい場所ではあるけど、ラウンド側付近から打ったので、スペースがほとんどない。そこを狙おうとしたので、ミスにつながっています。ヒデから教えがあったと思いますが、逆を突くにはまず規則性が必要。今回、2度突きを狙っていますが、これは、まだ早かったですね。規則性⇒くの字⇒逆を向かせる⇒とっておいた場所 の順を覚えましょう。また、弱子は、左足を開いてカットを打つとか、逆に開かずにクリアを打つとか、同じフォームで打てるように練習しましょう。私のオススメは、まずは前者です。左足を開いて打っているのは、身体の捻じりを利用してより遠くへ飛ばそうとしているので、それをやめるとクリアが飛ばなくなる可能性があるからです。開かなくてもクリアが飛ぶようになったら、後者もトライしていきましょう。
7-4:ran、またも離されかけています。ranはラケットをみながら何かを考えています。何を考えているかまでハッキリとはわかりませんが、上に私が書いたように、ミスを言語化できていれば、同じようなミスは防げるようになると思います。でも雰囲気からすると、次のことを考えているような印象を受けます。それも重要なことですが、特に今は、同じミスを防ぐ側に思考を使った方が良いと思います。さて、ranは真ん中へのクリアを選択しました。おそらく、ラリーの合間に「ミスしないよう、真ん中狙いでいこう」と考えたのではないでしょうか。悪くない選択だと思います。一方弱子は、水平目線を保ってこれに対処。素早く下がって攻撃しています。スマッシュ二本。ranは右足前になっているので、フォア側の球を窮屈に処理していますが、スマッシュが遅いので対処できました。もっとスマッシュ力の高い相手だとやられる可能性が高いので、相手に対して正対することを意識した方が良いでしょう。結果としては、上手くスマッシュをネット前へ、弱子も前への返球を予測できていたので、高い位置で取れています。主導権の奪い合いが面白い場面です。7球目、弱子のネットに対し、ranが低い位置でネット。この試合、二回目の打ち方です。このフォアハンドネット、すごく上手いです。打ちながらラケットを引いているので、球足が非常に短くなっていますね。コントロールの難しい打ち方ですが、難なく打っています。センスの良さを感じますね。弱子はネットを諦め、攻撃権を献上しています。ロブが深かったので、ranはクリアを選択、これに対し弱子はアタック。ここを勝負どころと認識しているのでしょう。しかしこのアタックが浮いていました。ranはバックハンドで、クロスへ強烈なドライブ。弱子は怖くなり、これを上げてしまいました。ご存知のとおり、高い位置から上へ上げようとすると、浅くなりやすいです。これをranが飛びついて強烈なアタック。レシーブの良い弱子がこれを何とか返す。ranはフォア側深くへ速いロブ。攻めたあとに攻められたことで、弱子の目線変動が大きくなってしまいました。クリアを当たり損ね・・・つづく。
7-5:前ラリー、ランの意図通りに運べたことで、ランの脳は活性化していると推測します。また接戦になる予感。弱子はバック側へのスマッシュを選択しました。右足前で構える欄に対しバック側を狙うのは、大きく返してもらいたかったのでしょう。言い換えると、ランのショートレシーブを嫌がっていたということです。ランは、そこを感じ取ってラリー展開して欲しいところ。しかし、ここはすんなり大きく返しました。構えている場所にきたのできちんと返せました。弱子も想定通り。次にクリアでバック奥をつきました。スマッシュレシーブに自信があるということが、この選択肢でわかります。次のスマッシュを平行目線⇒中心視で難なく返球しました。上手い。形勢逆転です。ラウンド側へロブが上がり、弱子は素早く下がってストレートへアタック。悪くはないですが、ここはランが左足前になったので、左足付近か、もう少し大局的に捉え、規則性を持たせるため、再度ラウンド側へ送り込んだ方がさらに良かったと思います。しかし、ここはストレートへアタック。良い体勢から打ったので、ランはやや浮かせてレシーブすることを選択しています。これも上手い。もっと上手いのは次の弱子の処理です。以前なら上げるか、ネットに切っていたでしょう。少ししか浮いていないのに、押し込んでいます!このあたりに成長を感じます。しかし、フォア待ちしているので、もう少しバック側へ押し込んだ方が良かったですね。そしてランの構えも見事。右足前でフォア待ちするのは、マツトモ選手と同じやり方ですね。ボディ低めに来た球をしゃがみこんで返しています。凄い応酬です。もう一球フォアへ押し込んだあと、弱子はネットを選択しています。これも入っていれば決まった感じですね。押し込むか落とすか最後まで迷っているようにみえます。相手がみえている証拠です。羽根からやや目が離れ、ラケットの左側に当たってしまいました。押し込むコースと、最後まできちんとみること。この二つがこのラリーからの弱子側の教訓ですね。ラン側は、初球を大きく返したことでことがこの窮地になったので、何を嫌がっているかを感じ取ることが教訓でしょう。しかし、お互いすごく成長しているのもわかるラリーです。
6m02s
7-6:前ラリー、弱子が落としにいってミスしたことと、4-3時点の初球でネットにかけて以来、弱子が初球でのドロップを封印していたため、ランはドロップを警戒していませんでした。それほど厳しくないドロップでしたが、出遅れています。ドロップへの警戒心が低下していることを見抜いた弱子の洞察力がもたらした得点となりました。最後のミスについては、きちんと分析しておく必要があります。このゲームでも何度かみせていますが、ランは、通常、ドロップに対する処理が見事です。あのコースに打たれた球を球足短く落とし
、一気に有利な形勢に持ち込むのがランの得意技です。これはインパクトの斜め下方向へ切るという高度な技術によって生み出されていますが、この低さからだと難しかったと思います。他のところにいくつかおいてあるオールショート見本の動画をみてもらうとわかるように、低い位置で取らされたとき、しっかり上方向にラケットを動かしていると思います。ヒデも教えてくれていますが、不利なとき、一気に形勢逆転を狙うのは弱者の考え方です。警戒してないところへ打たれたという負けは負けとして認め、少しずつ形勢を戻していける人が、安定して勝てる人=強者です。このミスはそれを教えてくれています。映像をみるかぎり恐らくランは、このミスをそこまで重要と考えてないように感じますが、私にはこの競技が教えてくれる重要なメッセージのように感じます。この競技はこのように、重要なメッセージをたくさん発してくれます。これらに耳を傾けると、色々なものがみえてきます。それはこの競技だけでなく人生にとっても有用であることが多いです。たとえば今回の例でいうと、人生において窮地になったとき、やけになって大ばくちを打つ人と、生き延びる方策を考えて実行し虎視眈々と好機を伺う人がいることに目が向いたりします。「あなたは、どういう人になりたいですか?」ということを問われているとも受け取れるようになったりするんです。ぜひぜひ大切に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。話を半面シングルスに戻すと、せっかく脳が活性化し、良い流れをつかみかけていたので、一気に逆転して離すこともありえた場面での凡ミスといっていいミスです。大局的な流れとして考えてみても、痛い失点です。さぁ、次も見逃せないポイントになりました。
6m15s
8-6:ラン、初球をライン際狙い⇒惜しくもアウト。嫌な流れのときに、一発で形勢逆転を狙う・・・これは弱者の考え方ですね。脳が活性化していない状態で打つことになるので、このような状況では、たいがいアウトになります。さて注目は、ミスしたあとの仕草。顔を手で覆っています。悔しそうですね。感情を出さない方が良いという人もいますが、このような状況では、まず第一に自分の精神状態を回復させることだと思いますので、悔しさを前面に出すことは悪いことではないと、私は考えています。むしろ、悔しさを隠そうとして
、それもストレスになるようなら、マイナスに作用します。おそらく車くんくらいの大ベテランになると、感情をコントロールしている自分を客観的にみて楽しんだりしていることもあると思いますが、ランにはまだまだムリ。このように悔しさを前面にだしてストレス発散するのが近道でしょう。精神的に回復して欲しくない弱子は素早く次のサーブを構えましたが、ランは構えていません。このあたりにも、精神コントロールを意識した戦いが垣間見ることができます。すばらしい駆け引きだと思います。さぁ、精神コントロールに成功したかどうか、次のラリーに注目です。
 6m25s
9-6:ラン、再びクリアを選択。これ、ランの基本スタイルになりそうだね。窮地になったら、一旦クリアをしっかり入れることからやり直す。こういう軸となるプレーがあると、精神コントロールはしやすくなります。素晴らしい判断です。弱子もクリアで応酬。それに対してランは大きくジャンプしてクリア。これはもうジャンピングクリアという名称を与えたいです。リングネーム「ジャンピングクリア ラン」略してJCR。この闘志(?)に弱子はちょっと押されましたね。消極的なドロップ。おそらく、さきほどのネットミスが頭に
あったので、下で取らせたい狙いだったのでしょう。しかし、さきほど見せられたことで、今回はランが警戒していました。得意の高速移動でネットへ切っています。斜め下に切っていますが、今度は高い位置で取ったので、きれいに上げさせることに成功しています。これに対し、弱子のロブは浅くなりましたね。浅くなると羽根をみてしまうクセがあるようです。さらに、足を開く前に打たれてしまいました。中心視で何とか羽根を捉えましたが、羽根はラケットの左斜め上に当たってしまい、ネットを越えませんでした。ドロップを打ったシーンで、速いカット使うとか、あるいはもっとクリア、スマッシュを意識させてからドロップを使いたかったですね。さぁランは精神コントロールに一本で成功しました。さらに面白くなりそうです。
 6m45s
9-7:クリアの応酬から、ランがドロップ。これに対し弱子は骨盤から移動開始、左手を大きく上げてバランスを保ち、やや低めですが完璧にネットコントロールしています。ネットしたあと、動かずその場にいるもの○。上手く上げさせています。しかし思ったよりやや右側に羽根が流れましたね。これはエアコンの影響です。画面右側から時折風が吹いていましたので。それでも中心視で羽根を捉え、ドロップを打っています。白帯に当たり惜しくもミス。さきほどドロップの球足が長くなってしまったことも心理的に影響したでしょう。やはりまだドロップを打つのはもう少しあとでも良かったように感じます。ランは十分追いついていますし。まず風で流れてしまったのは仕方ないので、精度が最も不要であるスマッシュを打っておくとか、クリアでも良かったと思います。ドロップは最も繊細ですね。そして、ランの警戒という観点からも、ドロップは打たない方が良かったと思います。
7m5s
36本の長いラリー。これを制したのは弱子。二人とも長いラリーが得意なので、見ごたえあります。まず弱子の5本連続クリアから開始、けん制の意味でランがドロップを放つも、弱子はこれをきちんとロビング。オールロング状態です。ランがクリアで返してきたのはまたクリアで返す。強い意思を持ったプレーです。ランが仕掛けました。クロスへカット。攻撃してくるのを弱子は待ってました。攻撃させることで目線に変化を起こさせミスを誘発させる策ですね。カットに対し、弱子は高い位置で取り、狙い通りロビングを上げさせています
。いいプランでしたね。そしてバック側へスマッシュ。これは前ラリー同様、右足前の構えのときにあえてバック側へ打つことで再度上げてもらおうということでしょう。狙い通り上がってきました。弱子、今度はフォア側へアタック!素晴らしい目線の変化です。もう少し高めに打っていたら、斜めの変化も加わって、恐らくランは返せなかったでしょう。しかしランは辛うじてこれをバックハンドで処理しました。浅めのロブでしたが、弱子はあえて再度クリアを選択しています。これもアリですね。左右の目線変化を使ってもついてきたので、もう一度あごを上げさせて、目線変化をつくり直す。これは体力とレシーブ力のある弱子ならではの戦術です。クリア以外の選択肢としては、スピードを変えて攻撃するというのもありますが、それはまだあまり練習してないので、ここはクリアで良かったと思います。4本クリアを打ったあと、今度はフォア側からスマッシュを開始しました。ランが攻撃する前に攻撃したので、右足前のフォア側でしたが、ランも返せました。でも右足前で少し窮屈だったので、やや甘めになり、弱子の連続攻撃を受けます。今度はバック側へスマッシュ。低めのロブだったので、高めに来ることをランは予測していました。素晴らしい攻防です。これも弱子は織り込み済み。高い位置でネットを切っています。バック側高めに打てば、前にしか返せないことを読んでいますね。そのネットに対し、ランはさらにネットで返しています。これも素晴らしい強気の選択です。見事なのはこのあとの弱子の処理。高めの位置からランの頭上を通過するくらいのハーフロブ。ほとんど練習したことのないショットなので、もしかしたらまぐれ気味にみえますが、色々と見学しているうちにイメージができていたのだと思います。しかしライン際にいったのは偶然でしょう。さすがのランもうまく返せませんでいた。このハーフロブは、弱子にとって、新たな引き出しになったと思います。ランにとっても、ああいう配球もあるんだという気付きになったと思います。こういうラリーを続けていると、勝ち負けと関係なく、互いに成長しますね。
8m0s
10-8:さぁ、中盤の勝負どころがきました。前も話しましたが、「長いラリーを取った次のラリーは、凡ミス注意」。相手には長いラリーを落としたというストレスがかかっています。ここで簡単に落とすようだと、そのストレスを使えなくなります。逆に取れば、一気に話す好機となります。ということで、中盤の勝負どころです。ここでランの選択は、やはり得意のクリア。ランも勝負どころだと感じているのでしょう。また、おそらく弱子も体力的にキツイということを感じていたのでしょう。3連続クリア。また、弱子も体力的にキツイ
ということを感じ取っていたのかもしれません。これを弱子が余裕のウォッチで見送る。判定は際どくイン!際どいところをみていく方針で取り組んでいると聞いていたのでわからないでもないけど、ちょっと目を離すのが早すぎる。きちんと足を運べば自分の位置と羽根の位置でミスジャッジを減らすことは可能。それを怠っているので、これは凡ミスと言っていいでしょう。流れ的にも痛いですね。ランは、やはり弱子も体力的に余裕がないと感じたと思います。そうなると、選択肢に余裕が出てきますね。これで、中盤に離すというプランは消滅しました。大きなポイントとなるラリーでしたね。しばらく我慢の時間帯となる流れです。

8m18s
10-9:前ラリーの結果、弱子には後悔というストレスがかかり、ランには「無理して攻めなくてもいい」という余裕が生まれています。点数的には負けていますが、脳内状況はランが有利。ランとしては、弱子のストレスを利用したいので、凡ミスを避けたいところです。弱子、自らを落ち着かせるようにクリアを打ちました。良い選択です。これをランがアタック!これも見事。私も裏をかかれました。「無視して攻めなくていい」と思われていることを利用し、飛びついてスマッシュを打っています。レシーブのいい弱子ですが、中途半端な返球となりました。次もチャンス!にもかかわらず、ここでランはクリアを選択しています。すごく頭のいいプレーです。ここで「無理して攻めなくてもいい」を使ってきた。しかも前ラリーで弱子がミスジャッジしているので、ジャッジされにくいということもわかっていたのでしょう。すごい駆け引きです。弱子、右足始動のフットワークを使って何とか返すが、浅くなりました。浅くなると平行目線が甘くなってしまうのが弱子の弱点。次のクリアに対し、前へ反応してしまいました。辛うじて身体を止めて、後ろへ移動するも、当てるのが精一杯な感じ。ラン、ネット前へ詰めて終了、かと思わせて、弱子が罠を仕掛けました。ランがフォアで入ったのをみて、フォアで思いっきり構えたのです。おそらくランは、打つ直前にそれがみえましたね。さらに、羽根が思ったより遅く落ちてきたのに対して、ジャンプして叩きにいってしまったので、修正もできませんでした。弱子返球甘くなる⇒ラン走り込みジャンプ⇒まっすぐ打とうとしていた先に弱子のラケットがみえた⇒ラン、打つ方向に迷いが生じた⇒さらに羽根も思ったより遅く落ちてきた⇒肘を伸ばすもわずかに届かず空振り ミスしたあと、バックで打った方が良かったというような仕草をみせていますが、フォアで良かったと思います。フォアでも、どこにでも打てたでしょう。ただし、飛ぶ必要は無かったと思います。飛ぶと調整が難しくなるリスクがありますので。ジジィがジャンピングプッシュしてミスしているのをみると、わかるかも。さて、これで、お互いに脳が弛む展開になりました。しばらくラリーが短くなる可能性があります。でも逆に、自分だけ集中すれば、たくさん点が入る好機にもなります。私は、わざとミスすることで、意図的にこういう弛んだ状況をつくり、直後に自分だけコントロールして引き離すということもやりますが、それはまだまだ先の話ですね。
ランの最後のクリアは、いつもよりほんの少しタイミングを遅らせています。これも弱子の反応を遅らせた要因になっています。とても上手な打ち方ですね。
8m48s
11-9:まず、サーブ打つ前に弱子は羽根を落としています。ここまでこのようなことはなかったですね。弱子は私同様、マイナス思考なので、前ラリーでの失敗をひきずっているのでしょう。これにより、本来意識すべきことを意識できなくなる。これが「脳が弛んだ状態」です。プラス思考の人たちは、結果良ければ全てヨシと考えているので、前ラリー、あのような形で点が転がりこんだとしても、悪かったことは全て帳消しにしてきますので、このようなことになりにくいのですが、我々は「今のは何が悪かった」を常に言語化しようと
するので、こういう状態に陥りやすいです。でも、最後まで諦めず罠をしかけたことは、プラスに評価しても良いのではないでしょうか。また、練習ではマイナス思考が良いと思いますが、試合ではプラス思考が有効だったりします。使い分けができるようになるといいですね。普段の生活で意識するといいかも。さてラリーですが、サーブを打った後、羽根をみているようにみえます。これも今までになかったことです。平行目線への意識が低下しているのでしょう。それほど厳しくないスマッシュがきましたが、レシーブの上手な弱子が簡単にミスしています。予想通りの展開ですが、脳の弛みはコワイですね。・・・こういうことは実戦でもよくあるのです。しばらく一進一退が続く予感。先に集中力を取り戻すのはどっちだろう?
もう少し補足しておくと、羽根を手で取ることは、何でもない作業ですよね?その行為でもミスが出ているということは、レシーブではミスが出て必然だと思うのです。もし自分がこうなってしまったらレシーブミスに気を付けるべきだし、逆に相手にこの現象が出ているのをみつけたら、攻撃してみるのも良いでしょう。もしランが、弱子が羽根を落としたのをみて攻撃を選択していたとしたら、もうこのブログみたいな文はすでにマスターしているので、もう読まなくて良いと思います(^_-)
 8m58s
11-10:ラリー間でめずらしく靴の裏を気にする弱子。これは良いですね。集中できてないことを認識したのだと思います。少しでも時間をおいて安定回復を促そうとしています。さてラリーですが、まず弱子はボディ付近へ球足の長い緩いカットを選択しました。上で書いたように、このあたりの球をランは右方向へ打つクセがあります。ファールを打たせる狙いですね。2本つづけました。弱子の想定通り、ランはクロスへ引っ張りましたが、なんとかファールにならずに済みました。3本つづけました。・・・この選択は、私は懐疑的で
す。2本目でギリギリのロブが飛んだことで、ランはファール狙いであることを認識できたと思うからです。ギリギリにいっちゃったので次は気を付けようと思うのが一般的ですよね?3本つづけて打ってファールしてくれるアホは、ミスターポジティブ=塩澤源市くらいです。普通は修正してきます。ランもネットを選択しました。右足後ろから右足を前に出しながら上手に打っています。ここから劣勢が始まりました。しかし、ラリー間の間合いで落ち着いたせいか、弱子のレシーブは戻っています。鋭いスマッシュを2本打たれていますが、いずれも上手にネット前へ返しています。特に2本目の返しは見事。角度のあるスマッシュを浮かせて、かつ叩かれない絶妙の強さで返しています。ラン、結構手ごたえのあるショットだったので、もっと甘い球が返ってくると想定していたのではないでしょうか?ラン、前ラリーで攻撃で点を取ったため、攻撃の意識が高いです。2本打ってきれいに返されたら、一度攻撃してもらうことを考えても良かったのではないでしょうか?ネットを切ろうとしたとき、おそらく弱子の態勢が万全であることをランにはみえました。「より厳しく打とう」という意識が高まったのではないでしょうか?ラン、まだ集中できていません。弱子は集中できましたが、相手の凡ミスは、自分の脳にも同期しますので、注意が必要です。さぁ、次のラリーでランが攻撃するのか?クリアでいくのか、注目しましょう。クリアなら、集中力が戻った証拠だと思います。
9m30s
12-10:ランは、スマッシュを選択しました。まだ回復していないように感じます。弱子、サーブ打った直後は羽根をみたようですが、その後水平目線に戻しています。スマッシュは右肩付近の取りにくい場所へきました。レシーブミス!ここでちょっと気になるのは、弱子の顔の傾きです。「パーフェクトヒューマン」になっています。左右の目の水平が崩れてしまいました。右足を下げずに打っているので、それほど速いと思ってない=前で取れると判断していると思います。であればなおさら、顔をここまで傾けずに処理できたのではないでしょうか?このミスは集中力というより、技術的な課題と思われます。次回、この付近のレシーブ練習をやりましょう。さあ、また一点差になりました。次の選択も楽しみです。
9m40s
12-11:今度はランが羽根を手から落としました。しかし、弱子は相手をみてない!さぁ弱子がスマッシュを打てばランがミスする可能性が高いが・・・。つづく。
つづき:弱子、クリアを選択(T_T)。やはりみてなかったか!クリアで開始したことで、ランが少し落ち着いたようです。見ごたえのある7本クリアの応酬。ランの7本目は、例の「少し遅らせて打つ」クリア。a little delayed clear=LDCと命名しましょうか。LDCで弱子は一瞬前へおびき寄せられ、フォア奥へ追い込まれました。しかしここからが、さきほどと違うところ。なんと弱子はこれをドライブで返した。これは素晴らしい発想です。前に逃げても二の舞。クリアを打っても浅くなる。このドライブ返球をランは予測していなかった。だからあれだけ追い込んだのに、一歩も踏み込めずにこの球を処理しています。ただし依然としてラン有利は変わらない。ランはオープンスペースをしっかりみています。バック前へ流し込みました。これに対し弱子は前への返球をある程度予測できていました。低い位置ながらバランスを崩すことなく、この球をネットに浮かして返しています。態勢を崩さないことで、ランをネット際から遠ざけ、「浮かせてネット」を可能としているのです。お互いの知略による攻防・・・みていて面白いですね。そのネットをランは高い位置でネットしようとしてミスしています。このミスは、打つ直前に左足が空中に浮いたためだと思います。右足の着地と同時に打っているのも難易度を上げている要因ですが、さらに左足も空中にあったので、ほぼジャンピングネットです。羽根も動きながら眼球も動いているので、認知しづらい状況を自らつくりだしています。出遅れを取り戻そうとした結果ですが、このミスは防げるミスです。左足をついて処理すれば良いだけですから。ここまで我慢していたのに、また凡ミスです。せっかく復活できる機会を相手が献上してくれたのに、再び脳を緩める要因を自らつくりだしてしまいました。私も経験ありますが、こういうのは、精神的にきついです。

10m20s
13-11:ラン、初球からクリアをサイドアウト!クリアのサイドアウトは意識していたハズなのに、意識できなくなっています。脳内の現象は恐ろしいですね。でも実戦でもよくあることです。たとえば今回のサーブレシーブに入る前に、大声を出すとか、頭を叩くとか、、何らかのストレス低減策を施した方が良かったように思います。さぁ、14-11
14-11:ラン、ラリー間で、しっかりと肩を落としています。こういうのは、ストレス低減につながるので、私は良いと思います。できればもっと大声を出すとかの方が効果的かも。落胆をみせると、相手を楽にしたりしますから。ラン、改めて真ん中クリアから開始◎。弱子は、前ラリーのミスをみて、ミス待ちの意識。このミス待ちの意識が意外と曲者。今回の例で言うと、クリアを甘くさせています。ラン、すかさずスマッシュ。ラウンドからクロスに打ったのは、おそらく、ラウンド側からだと弱子がフォアで待ち気味になることを感じていたからですね。弱子側の視点でいうと、スマッシュを予想してなかったですね。スタンスがやや狭いのもありますが、インパクトの瞬間に目線が縦に動いています。これは反動をつけて後ろに下がりたかったからでしょう。レシーブの上手さで何とかラケットに当てましたが、差し込まれしまったため、ランに前へ移動するだけの時間を与えてしまいました。ここで弱子はまた罠をしかけようとしています。左に寄ってわざとオープンスペースをつくり、そこへフォアハンドをおきました。良い狙いですが、ラケットをもう少し引いておくべきだったと思います。この位置では当てるのが難しいです。羽根との位置関係により、ランにはそれが見えていましたね。今度はきっちりと打つことができました。14-12です。つぎの弱子選択は・・・?
14-12:出ました!ボディ付近への遅いカット!ファール狙いですね。そろそろファール狙いを忘れているだろうとの判断でしょう。みていて私もビックリしました。とても知的なプレーです。ランのレシーブは、例によって右方向へ。今度はアウトのようです。弱子の狙い通り。しかし際どかったため、弱子は打ちました。エアコンが吹いていたこともあったかも知れません。悪くない判断です。ただ、狙い通りにいったことは、しっかり経験として、引き出しにしまっておいて欲しいです。いつかまた使うときが来ますので。さて、ラリーに戻ります。アウトのロビングを弱子は、今度は速いカットでストレートへ攻撃しています。これも知的なプレーです。ヒデの教え通りですね。羽根の位置から、ランは左足前にならざるを得ない状況でした。そこへ一番とりにくい、フォア前への速い球。これに対しランもすごいフットワークをみせる。「ビックリ骨盤前出し」から、右足荷重⇒左足を引き⇒右足を少し前へ という動きで何とか対応しました。しかし弱子は対応されることも計算していました。ツーステップを使わず、走るフットワークで素早く前へ。ラケットを立て、肘が曲がるくらいの位置で取っているので、打つ瞬間でもどちらに打つかわからないフォームになっています。二人ともレベル高いです。◎
15-12:すごい攻防のラリーです。ランは、これ以上離されたくない場面なので、フルにいってます。まず強烈なスマッシュをフォア側へ。これに対し弱子は軽く右足を前に出して反応しています。より前で取る意識の表れでしょう。ジジィが引き付けてやられているのをたくさんみているせいもあるかも知れません。ネット、ネットのあと、ランは再度フォア側へスマッシュ。弱子、さらに右足を出してこれを上へ打ち返しています。これは難しい処理なので、ちょっと甘くなってしまいました。つづく。
甘くなったロブに対し、ランが飛びついてスマッシュ。右足前の弱子のフォアを狙いました。良い選択です。しかしこれを何と弱子は右足を引かず、むしろ前のめりになって処理しています。これはおそらくランは想定外でしたね。ちょっとびっくりしているようにみえます。弱子も、ちょっと入るか心配そうにみているので、ちょっと立ち上がるのが遅れました。しかし、ランはかなり低い位置で処理したので、上がってきました。弱子、ファール狙いのセンターカット。これもいやらしくて〇。しかし今回はきっちり上がってきました。バック側高めへのドライブ的なショットからバック前のパターンは前回と同じ。弱子の想定通りにラリーが進んでいます。これをもう一回繰り返します。三回目になろうかというところで、弱子はクリアを選択しました。意外だったのか、ランはこれに対して、きちんとヒットできず浅くなりました。浅かったのでアタックでも良いと思うのですが、弱子はもう一度クリアを選択しています。悪くはないと思うのですが、これで少し目測を狂わされたようです。次も浅いクリアなのですが、わずかに深かった。その分、ネットに届きませんでした。15-13。とりあえず、ランにとっては、大きなポイントになりました。これを弱子が取っていたら、このまま離していたように思います。
補足:弱子が打ったあと、ミスった感触を持っておらず、次に向かって走っているをみても、打ちミスではなく、目測の誤りであることを示していると思います。
11m47s
15-13:ラン、サーブをきっちり打てずライン際の浅めに。これは注意しましょう。こういう練習で起こることは、試合でも起きます。これはおそらくアウトでした。弱子は打ちにいっています。サイドのジャッジは、きちんと見分けられるようにしたいですね。ラン、4本クリアのあと、ドロップ。これに対する弱子の反応が早い!やはりフォームで読んでいますね。きれいな取り方でロブを打っています。ランのクリアを今度は弱子がセンターへカット。はい、ファール狙いです。これは完全にアウト。狙い通りでしたが、弱子はまたし
ても打っています。線も意識しましょう。どこかでも書きましたが、コートは戦う相手ではなく、一緒に戦かう「味方」です。味方の位置はきちんと把握してあげましょうよ。どこかのクソジジィはコートと戦っていますが!(^^)!。リバースカットをクロスへ。足の開きも大きくて〇。しかしコースとしては、ランが左足前になる陣形なので、先ほどと同じようにストレートの方が良かったですね。これをランはきっちりネットへ返球しています。このあとの、弱子の処理に成長を感じます。なんと、当初ネットネットしようとしていたのに、ランが踏み込もうとした気配を察して、ロビングに切り替えています!当たり損ねて失敗に終わりましたが、今後も続けて欲しいプレーです。ラン、これをしっかり裏へ送り込み、返球を一番遠いフォア前へ速いネット。これは取れないです。上手なネットです。さぁ、15-14です。ラン、乗っていけるか??私も楽しみです。
 12m28s
15-14:弱子クリア⇒ラン、JLDC(ジャンピングLDC)。ここで弱子が「パー」をつくれていない。ちょっと疲れたか?集中力が欠けてるか?表情まではわからないので、把握しきれないけど、ちょっと緩んでいるのは確かですね。やはり反応が遅れました。クリアがやや浅くなりました。ラン、再度LDCで追い込む〇。弱子、さらに浅くなる⇒ラン、飛びついてカット。ネットギリギリに入りました。これはもう少し余裕を持たせないと、ミスするかも。カット練習で精度を確認しておきましょう。話を戻して、右足前の弱子に対して、バック前を狙いました。ヒデの教え通りのポイントです。15-15です。
12m50s
15-15:弱子クリア⇒ラン、カットをアウト。言ったそばから・・・の感じでした。よく私が言っているのは、「予想以上にナイスショットが出た次に気を付けなさい」です。たとえばネットインしてしまったときとか、オンラインしてしまったときとかです。私の経験上、同じところを狙うとたいがいネットとかアウトになります。理由は簡単で、予想以上のナイスショットが出た時点で、自分の脳のイメージと身体の動きが異なっているからです。イメージを修正できるまで、ばらつき幅を広くとっておく必要があるのです。これを逆手
にとって、ナイスショットを打たれたら、もう一度そこを狙うというのも使っていますが、それを弱子が狙っていたとしたら、私と同じような域にきていますね。ちなみに、サイドアウトとなったランのカットを弱子が必死に取りにいこうとした映像が下の映像です。「びっくり骨盤出し」!車さんの見本のような見事な骨盤出しだったので感動とともに、大笑いしてしまいました。
ちなみにジジィは、ネットインのあとのネットとか、オンラインのあとのアウト を年間1000本以上やります。
ポジティブ思考が生んだ悲劇の一つだと思っています
13m04s
16-15:クリアの打ち合いから7球目をランがアタック。これに対し弱子は手からレシーブ。後から身体がついてきています。これは全面シングルスでも使えるレシーブの技術です。高度な技術です。おそらく、自分で何をやったか把握してできていないと思うので、動画を見て復習しておきましょう。8球目、弱子がロビングする前に、ランが後ろへ下がっています。ここはネットも意識させたかったですね。恐らく、厳しめのアタックをしのいだので、ちょっと安心してしまい、安易にロビングを選択したのだと思います。そのロビング
に対し十分な体勢からランが今度はバック側へアタック。弱子はこれをロブで返しています。ここはもう一度ネットに返した方が良かったように思います。スマッシュ&ネットで攻める姿勢をみせていてれば、後ろへの返球もアリですが、それまでは基本的に前へ返した方が、連続攻撃を受けにくいし、相手を消耗させることができるからです。ちょっとリスクのあるロブでしたが、次のアタックに対しても弱子は右足前でフォア側を処理しています。ぎりぎり間に合った感じです。やはりオプションとして右足を引いてスペースをつくって返球することも練習した方が良さそうですね。ランのアタックロブに対して弱子は何とアタックしています。これは〇ですね。やや煽られた体勢なので前に落としたくなる場面ですが、前に落としていたら高速移動からのネットというランの得意技にはまると直感的に理解したのでしょう。アタックでくさびを入れて、前にオープンスペースをつくるよう画策しました。ラン予想外のクロスアタックで窮屈な体勢でしたが、何とかレシーブしました。ロビング⇒クリアで、弱子がまたやや煽られた体勢となりました。くさびが効いているはずなので、今度は前を選択しましたが、わずかに距離が足りませんでした。右足をあまり引かずに打ったので、読まれるかも?という恐れが、カットを厳しく狙わせました。どちらでも打てる体勢に持っていくことは、ミスを防ぐことになることを表しているラリーになりました。16-16。大接戦ですね。お互いに隙をみせているのに、そこを突き切れない。もどかしい展開です。
13m35s
16-16:ランが追いつきました。ランのロングサーブ。またも右方向へ。おそらくアウト。先回のカットミスもそうですが、自分の認識より、身体の状態が右へ向いているようです。サーブの飛んだ方向からも認識できますので覚えておきましょう。しかし弱子は打ちました。例によって見ごたえのあるクリアの応酬です。ランのクリア3本目、右方向へ大きくアウト。サーブの時点で気付けたことなので、これももったいないミスと言えるでしょう。
 お互いに疲れてきましたね。
両手を膝について休む場面が目立ちます。
経験上、この姿勢って、あまり休まらないんだよね。

歩いていた方が、良い感じがする。
心臓の働きをふくらはぎが助かるからでしょうか。
試してみて。
13m55s
17-16:さぁ、終盤にさしかかりました。どういうプレーをみせてくれるのか楽しみです。ラン、強烈なスマッシュでラリーを開始。弱子、きっちりネットへ。どうやらお互いに集中力が戻っている。どうもこの二人の脳のシンクロ性が高いような気がする。一人が集中するともう一人も集中する。こういう現象はよく起こることだけど、似たもの同士だと、より顕著になると思われる。きっとそのシンクロ性の高さがこのもつれた展開を生み出していると思います。さて、弱子の返球をランがロビング⇒弱子、強烈なスマッシュをボディへ
。これを今度はランがきっちりネットへ。弱子はこの返球を待っていました。高い位置でさらにネットを落とす。これを何とかランがロビング。またしてもラウンド側サイドアウトかと思われますが、一歩も引かない弱子はこれも打つ!足の出にくいフォア側へハーフスマッシュ⇒ロビング⇒バック側へスマッシュ⇒ラン、やや逆をつかれたが、きっちりネットへ。この試合何度もみせているが、弱子はこれを狙っていた。高い位置でネットを落とす。万全な態勢で打たれたため、ランも出遅れ、わずかに届かない。ネットが決まったあと、弱子ネット前へラッシュ!これはちょっとダミーっぽい(笑)まぁ、こういうダミー的な動きも、車君は有効と言っていましたね。私はあまりやっていませんが、足が動くアピールにもなるし、次にネットの選択をしづらくさせる意味もあると思うので、ダミー的な動きもムダではないと思います。いずれにしても、お互いの気持ちのぶつかり合い。迫力を感じます。
14m20s
18-16:さぁ、ラン、追い込まれました。現在の点数の入り方が一進一退なので、ここで失点すると、おそらくこのゲームを落とします。この窮地で、ランがとんでもない迫力のプレーをみせている。このプレーがランの基本スタイルなんだろね。もっと早くからこれを出せば、相手はやりにくいと思います。まずフルスマッシュ、ドロップで緩急をつけ、逆サイドへスマッシュ。レシーブの強い弱子だから返せているが、通常はこの攻撃だけでミスが出るかもしれません。そこから一転して5本連続クリア。弱子、防戦一方だが、きっちり深く返す。ラン、ドロップ。弱子、すばらしい反応でネットへ。高い位置で取られたので、ランはたまらずロビングで仕切り直し。またもラウンド側際どいところだが、今回は入っていると思われる。弱子、クリアで攻める。ラン、そこからなんと怒涛の8連続クリア。ここでこれを繰り出すか!オソロシイ攻撃です。しかも毎回タイミング変えて打ってるし。弱子もよくついていってる。互いの脳が互いの能力を引き出しあっている状態。こういうラリーを続けていると、ディープラーニング(?)のような状況となり、自然にレベルアップしていくと思います。8本目のクリアでちょっと息があがったのか、弱子がドロップを打ちました。このとき、弱子のフォーム(左足の開き)である程度予測できていたランは、これを狙っていました。得意の高速移動からのネット。崖っぷちから生き残る貴重な一点をもぎ取りました。とりあえず生き延びました。が、まだピンチです。
 15m35s
18-17:ここでは、まだ一点余裕のある弱子が、試合巧者のようなプレーをみせています。まずクリアから開始。さきほど同様、ランがアタックでラリーを動かしにいきます。これを弱子がオレみたいな半歩出しのレシーブで前へ返す。このわずか0.○秒がランの打点を少し下げる。これで弱子にネットを切る選択肢が生まれました。羽根を見ながら、きっちりランの姿を捕捉しています。みられている感がランにも伝わっているので、ランは前へつめられない。そこで弱子が短いネットを狙いました。点数に余裕があるとき、こういうプ
レーは有効です。ミスっても大丈夫という余裕がネットを越えさせるものです。素晴らしいネットが入りました。ネットを打った後、全く後ろを警戒せずネットへの返球だけを狙っている様子からも、これが狙い通りのネットであったことがわかります。もうあと30cm、ネットに近づいてもいいかも知れませんが、ランが大きく振りかぶったので、詰められませんでしたね。こういう状況で、大きく振りかぶってネットする人もいるので、惑わされず詰められるようにしましょう。たとえ上がってきても高い球しかありませんので、十分間に合います。さて、この弱子の試合運びにより、ラン、再び窮地です。19-17。さぁ、次はどうする?
ちなみに塩ジジィは、この「半歩出し」をやらず、待って処理するので、後手を抜け出せません。この局面で先手を取ることがいかに価値あることかを、なかなか理解できないでいるので、競り負けます。相手の集中力が高い場面で後手にまわっても、勝つ確率は上がらないのは、容易に想像つくと思うのですが、待っていても羽根が来てくれるようなときに、無駄に動かない、というアホな方針を持っているようです。
15m50s
19-17:ランから羽根を受け取る弱子、ラケットでスピンをかけて左手に送っています。スピンの感覚が研ぎ澄まされている証拠です。うまくネット勝負に持っていきたいところ。ランからすれば、ネット勝負を避けた方がいいかも知れません。さて、ラン、フォア奥へのクリアから開始。弱子、ややラウンド側方向へ逆をつかれましたが、うまく下げた左足をけり足に使ってフォア方向へ移動。きっちり返しています。ラン、次はラウンド側へクリア。弱子、ラウンド側の打ち方の基本通り、「正面打ち」で難なく対処。センターに返した
もの◎。この位置からだと、サイドへクリアを狙うのが難しいです。しかしここでランがサイドへクリア!?おそらくアウトですが、逃げない弱子は足を大きく開いてストレートへドロップ。しかしこれは思い切り浮いてしまいました。ランの高速移動+下にラケットを引く高度なネットで、短く落とされました。ダッシュで取りにいきましたが、これは間に合いません。通常ここでライン際のクリアは打てない場面なので、かえって逆をつかれたパターンですね。ラン、今回は偶然打ってくれたこともあり、うまくいきましたが、これは非常にリスクが高い選択肢です。会長ならきっちり見極めていたと思います。勝っている状況なりアリかも知れませんが、安定して勝てる人のやり方ではないですね。しかし何はともあれ、大きな1点が入りました。こういう状況で幸運が出る場合、神の意思を私は感じます。これもまた、試合でよくあることです。
16ms10s
19-18:弱子、ここでリスク最小を選択。ミスはもちろん、クリアで後手に回るのも避けたいので、センターへのスマッシュ。もう一点余裕があるので、もう少しリスクを負っても良い場面ですが、私もここを狙ったかも知れません。悪くはない選択です。ランもちょっと意表をつかれました。その証拠に、半歩も足が出ず、レシーブがラケットのかなり左側に当たっています。しかしこれが偶然、ネットスレスレに入りました。ランが出遅れている(羽根が着地してから前へ行っている)のをみても、狙い通りではなかったことがわかり
ます。狙っていたのなら、レシーブした直後、前を狙うハズですが、入るかどうかみていますので。神の意思を感じませんか??なお、ジジィがごくまれに勝つ時も、このような偶然が重なる時です。本来は反省すべき点なのですが、勝ったことで、すべてリセットされてしまうのが、ポジティブ思考者の弱点ですね。さぁ、19-19!追いつきました。次の弱子の選択が楽しみです。
16m25s
19-19:弱子、マジで試合巧者になった。よく試合見学しているからかな。ここでもう一本、センターへスマッシュ。当たり損ねであったことを見抜いていた??レシーブへの意識が低下していることを感じ取ってここへ打っていたとしたら、本当に私と同じようなことを考えていることになります。ラン、やはり半歩も出ずレシーブ。これを弱子がドライブで処理。すげぇ。つづく。
このドライブをみた瞬間、寒気がした。
これはオレがよくやるやつだね。

一見、ランのチャンスにみえるけど、これを一発で仕留めるのは難しい。
この場面、クリア一発アウトも避けたいし、それを恐れると浅くなって大ピンチ。
ライン際への攻撃も避けたい。
したがって、残る選択肢は、真ん中へのアタックかドライブ。その両方を使ってきた。
しかもわざと遅く打って、仕掛けたい気持ちも煽っていますね。
また、球が遅い分、ランのインパクトは、垂直を越えてしまいました。
ミスしない&ミスさせる基本がつまったプレーです。
さぁこれで、弱子のゲームポイントになりました。
ランの次の一手も楽しみです!
 追記:私がランなら、高めのドライブをお返しします。
16m38s
20-19:ここでまさかの事態。弱子が仕掛けた。浅いサーブ。これはレシーブ力の高い弱子ならではの作戦。ミスできない状況でこれを打つのはプレッシャーがかかるという弱子の判断でしょう。心理戦ですね。ちなみに私も昔はこの戦術を使ったことがありますが、昨今はラケットの進化で攻撃力が高くなっているので、使っていません。現役時代、私の先輩のY野さんもこの作戦を使うと言っていました。偶数コートから浅めのフォア側へ出して、ストレートスマッシュを思いっきり引っ張って競り勝つ場面を何回かみました。しかし今回は、さすがに甘すぎました。ドス!回し蹴り同様、ランのド迫力スマッシュがコートに突き刺さりました。20-20オールです!!熱いぜ!!
16m51s
20-20:さぁ、先に王手をかけるのはどっち?ちょっと弱子のサーブレシーブの\構えがリラックスしすぎ!?トリッキーなショートサーブを打たれたら、返球ミスってるかも。疲れているかも知れないけど、もう少し警戒しましょう。試合巧者は、そういうところも狙ってきます。弱子、一転してライン際にカット。入ったから良かったものの、ちょっと賛成しかねる。20オールに追いつかれて消沈??そこから真ん中アタック3本は悪くないけど、もう少し弱く打ってファールを狙うとか、もう一工夫欲しいところ。ネットに切られて
安易に上げているけど、20オールではロビングアウトのリスクもあるので、安易に上げるのはちょっと怖い。案の定厳しく打たれた。右足後ろで構えているのは、ストレートスマッシュを予測していたからではなく、クリアを待っていたみたいです。慌てて左足を開きレシーブ体勢を整えて返しています。器用ですね。上手く沈めて返しましたが、次を簡単に上げてしまいました。うーん。もったいない。ジジィがよくやるプレーですね。クリア⇒ドロップを二回繰り返し、弱子が突っ込んだところを、ランはしっかりみていました。ロビングに切り替えています。弱子、懸命に戻りクリアを打つも浅い!ラン、フルスマッシュ!さすがに返せませんでした。というか、決まる直前、ちょっと諦めている感じです。どうしたん??さぁ、今度はランのゲームポイントです。弱子の考えがまとまっていないように感じるので、次が不安です。
って、あれ??ゲーム終了??動画を見直しみたが、やはり21-20。点数を間違えましたね。ということは、前ラリーをゲームポイントのつもりでやっていたのか。最後のスマッシュで諦めているのは、おそらく、早めに諦めることで、悔しさというストレスから自らを守る自己保存の機能です。溺死する直前、気を失うことでストレスから身を守る脳機能に似ています。ゲームポイントを取られるまでの弱子なら、たとえネット前で打たれていても、罠をしかけていましたね。この場面、ランはサイドへ打つのを恐れるから、真ん中に来ることはほぼ予測できた。であれば、得意技の左寄りフォア待ちで罠をしかければ、打ち返せましたね。ランにもプレッシャーがかかったと思います。それをやらなかったのは、自己保存の機能だと思います。「私は練習のためにやっている。勝負のためじゃない。」みたいに思いたいからではないでしょうか?たしかにその通りではあるけれど、終盤、点にこだわってやっておかないと、実戦で競り勝てなくなります。点数ありで練習していることにも意味はあるんです。これを教訓として、次回へ生かして欲しいです。
ボリューム上げたら、弱子の声が聞こえた「あー、諦めちゃった」。うん、わかってるじゃん!であればよし。
私がこれを書いている目的は、プレーを意識化させることです。動画をみるとわかるように、彼女たちは、実に様々なことを考え、また気持ちの起伏も大きいです。遠目からみただけでこれだけのことがわかるので、実際にはもっと多くのことを考えてプレーしているのかも知れません。しかし、弱子が書いているように、今はまだほとんど無意識でやっているんです。
だから、上手くいったことも、上手くいかなかったことも、貴重な情報だと思うのですが、言語化できていない情報は、容易に忘れられます。
これにより、上手くいったプレーは再現性が
無いし、上手くいかなかったプレーを何度も繰り返したりします。
言語化しておけば、それは自分の引き出しへ蓄えたことになります。
具体的に言うと、今回のこの記載を読んだあと、羽根を受け取るときに落としたら、あっと気づきませんでしたか?。同じミスをしたときに、言葉を思い出しませんでしたか?
それで状況を把握できます。
そしてその後、どういう展開になるか、脳が興味を持つので、さらにそれが情報として蓄えられます。
車くんのように、勝負強いひとは、そのようにして、たくさんのことを引き出しに蓄えています。
ただ勝ったり負けたりを喜んだり悔しがったりしているだけでは、蓄えられません。感覚だけのプレイヤーになってしまいます。
そのことをわかってもらうために、これを書いています。
さて、戻ります。
「諦めちゃった」に対し、わかっているならヨシ、と書いたのは、この実況の目的が「意識化」なので、意識化できているなら、それでヨシ、ということになります。
実際、こういうときに言葉にしておくのはよいことだと思います。

次に同じ失敗をしづらくなりますので。

それにしても、得点間違いで終わってしまったのは、ちょっと残念。まだまだドラマがあったかも知れないから。
それだけスゴイ内容でした。

さて、0ー0です。
弱子は、初球を何にするか考えていることでしょう。つづく。
18m37s
0-0:さあ、2ゲーム目再開です。初球の入りに注目。弱子、スマッシュを選択しました。上に「疲れたのでスマッシュを打ちたくなかった」と書いていますが、私は疲れたくなかったからスマッシュを選択したとは思えません。攻めれば返球が早くなるので、疲れますからね。先手を取ろうという弱子の強い意思の表れだと思います。サーブが思ったより深かったです。もしかしたらアウトかも知れません。深いほど直線的には角度余裕がなくなるので入れるのが難しくなる気がしますが、実際には失速分、角度余裕が増すので、上側を狙え
ばミスを防げます。次回修正しましょう。上を見上げているので、もしかしたらライトを直視してしまったか?

18m50s
0-1:さぁ、ここで弱子がクリアを打つようだと、脳が一貫性を失い、一気に離される可能性があります。さぁ、どうする?弱子、攻めました!〇です。ラン、打たれる瞬間に上下動があるので、目線も上下動します。集中しているときはいいけど、ちょっと集中力が下がるとミスするかも知れません。注意しましょう。ここでは、フォア側への攻撃、バック側への攻撃、ともに、シンプルにさばいています。上手ですね。欲を言えばフォア側をさばくとき、もう少し羽根を迎えにいくと、弱子の時間を奪えます。弱子、低めのアタックロブでドライブを打たせました。これも上手い。ネットへきり、狙い通り低い位置で取らせて攻撃につなげました。すかさずバック側へアタック。これをランはフォアハンドでさばいています。上手ですね。しかし、弱子はこの返球を狙っていました。高い位置からネット⇒スマッシュと攻撃し、1点をもぎとりました。スマッシュは直前でバック側へ打って、フォアハンドで処理させているので、ランがバック側を警戒していることを予測しました。そこでそこから20cmフォア側へずらして、迷わせました。別のところに書いた、スマッシュコースにあるような出し入れを使っていますね。弱子、攻撃の意識がすごく高いです。こういうときに気を付けないといけないのは、レシーブへの影響です。他でも書きましたが、アタックからレシーブへ移行すると、目線変化の方向が上⇒下から下⇒上に変化し、空間認知しづらくなり、ミスが出やすいので。
19m12s
1-1:言ってるそばからレシーブミス。。フォア待ち気味からのバックハンドレシーブ。レシーブ意識高いときは、これをネットへ返球していたと思う。強く返す意識が当たり損ねを生みましたね。浅くなり決められてしまいました。最後、返せなかったけど、ラケットをニュートラルポジションで待っているのは、良いですね。フォア側、バック側、どちらも返そうとしています。わずかに当たり損ねましたが、かなりアジリティの高いラケット操作になっています。良いと思います。フォア待ちで罠を張る策もありますが、この浅さなら、まだヤマ張りに賭けたくないですものね。
19ms25s
1-2:ラン、サーブを当たり損ねました。車くんが指摘してくれているように、フットフォルトが影響しているかも知れません。弱子、これをクリアで返球しています。?と思ったけど、ライトを直視しましたね。これまたきちんと打てませんでした。レシーブから上手く上げさせましたが、また浅いロブをクリア。??上げる方針?ここは意図を聞きたいです。結果、落とされて、プッシュされた。。うーん。謎のラリーです。カウンター狙いかな?
19m48s
1-3:さぐりの一本とのことでしたが、何を感じ取ったか?が重要ですね。弱子、初球からスマッシュを打っています。おそらく、「さぐり」によって、「ランにはクリアを打ちあう余力がある、後手に回ったらまずい」と感じ取ったのでしょう。バック側へ連続攻撃をしかけています。2本目のスマッシュに対するランの返球が予想より深かった。ジャンピングクリアで一旦凌いでいます。それに対してランがすかさずスマッシュ。例の「パーフェクトヒューマン」コースです。今回は帰りましたが、このレシーブは改善した方が良さそうで
す。空間が回ってみえている中でレシーブするのは難易度高いと思います。ランのアタックロブに対して、弱子は飛びついて速いカットを打ちました。これは鋭い!!これは自分で思ったよりも鋭くいっちゃったような感じに見受けられますが、このくらいの球を打てるフィジカルを持っているということでもあるので、この球をもっと練習した方が良さそうです。ラン、低い位置で何とかラウンド側へ拾い上げました。こちらも身体の強さを感じます。ラウンド側に上がったロブを弱子が再度高速カット。とんでもない角度がついています。弱子の攻撃は、ゲーム後半になるほど精度が上がる傾向があるので、もっともっとたくさん打ってから試合に入る必要もあるし、一方で、それほど打たなくても精度が上がるようにもしたいですね。さすがのランも返せませんでした。これでますます、攻撃しようという意識が高まる展開です。ということは、レシーブミスにも注意すべき展開ですね。2-3。
20m10s
2-3:羽根を受けとるときに、うまく受け取れませんした。やはりレシーブとか、ネットミスには気を付けたいところです。しかし、ランはみてない!自分が何をするか?とか何をしたいか?に集中しちゃっているように感じます。相手が何を嫌がるか?とか何をしたがっているか?というふうに考えると、安定的に勝てるようになってくると思います。的に当てれば勝てる競技ではないですので。さて、弱子のサーブ、右方向へ大きくずれました。もしかしたらアウトかも知れません。やはり下から打つショットの精度(というか意識)が低下しているようにみえます。しかし、ランはクリアを打ちました(T_T)。攻撃意識の高い弱子はすかさずスマッシュ。クリアの打ち合いを想定していたランは、あっさりレシーブミスしました。ちょうどフォアで処理するかバックで処理するか迷うところへ打ったのも功を奏した感じです。ラン側からみれば、相手を洞察できていれば防げた一点と言えるでしょう。ラン、ミスしたシャトルを拾いにいったあと、足を開く動作をしています。攻撃されることへの意識が希薄だったことを、きちんと認識できていますね。◎です。
20m34s
3-3:またも弱子のサーブはラウンド側へ寄りました。しかし今度は、ランがスマッシュを選択しました。ややパーフェクトヒューマン気味となり、弱子はレシーブミスしました。やはりレシーブへの意識が希薄です。この一点も、自分の状態をきちんと把握できていれば、防げる一点でした。ゲーム開始時、体力回復したい意図ではなく攻撃をしかけましたが、結果的に、ラリーが短くなっています。これでだいぶ体力回復できたと思います。次は、レシーブへの意識を取り戻すのは、どちらが先か?がポイントになるでしょう。
20m45s
3-4:ラウンド側へのサーブに対し、弱子がまたしても驚異的な角度のカットを放ち一発でミスを奪っている。というか、ノータッチエース!?半面でノータッチは凄いことです。このショットは磨いた方が良い。弱子の軸となるショットだと思います。ラン側からみると、やはりインパクト時の上下動が気になります。これにより、わずかにシャトルの方向把握が遅れ、むしろ一瞬後ろ方向だと認識してしまったようにみえます。それでも、「ビックリ骨盤前出し」をもう少し大げさにやれば間に合ったかも知れませんね。これもまた練習しましょう。
20m55s
4-4:ラン、クリアから開始。弱子のレシーブ意識が低下しているので、攻めた方が良いように思えるが、あえてクリアを選択。序盤はこれもアリですね。さらに目線変動を起こさせて、ミスの確率を増やそうという狙いでしょう。1ゲーム取った方は、こういう選択肢を取れますね。逆に取られた側でこれをやると、手が付けられないほど攻撃されてあっという間に終わるというリスクがありますので。さぁ、アリな選択肢とはいえ、今の弱子の攻撃力は高いので、ランとしてはレシーブ注意。また、どこで攻めに転じるかがポイントになってきます。一発目のスマッシュは大きく、二球目は前へ。きっちり返球できました。弱子、上げざるをえません。さぁ、ラン、アタックのチャンスです。おっと、もう一回上げた!!すごい作戦です。弱子は当然アタック。さきほど同様、二本連続アタック。これをランはさきほどショートリターンしたが、今度は大きく返球しました。ショートリターンからさきほど不利になった記憶のある弱子は、ここでクリアを選択しました。ここからランの先手が始まります。LDCでフォア奥へ。弱子攻撃できず高いクリア。ランはドロップを選択。弱子、レシーブの意識が低いので出遅れています。それでもショートレシーブしましたが、つぎのロブに対してアタックできませんでした。そして、ランが今度はスマッシュ。これは見事な配球です。ドロップの残像を活かしています。前への意識が高まるなか、インハイ(右肩付近)への一撃。計算された見事なラリーです。鳥肌立ちました。一方、弱子のレシーブへの意識はまだ戻っていませんね。苦しい状況です。
21m25s
4-5:点差は1点だけど、このままだと弱子が引き離される。まず、クリアから入りました。これは脳の一貫性が崩れかねない配球です。レシーブ意識を高めた上でのクリアなら良いが・・・ドロップを打たれ、ミスしています。後ろクロスのフットワークを使ったのは悪くないと思いますが、最後の右足を出す方向を間違えています。左へいきすぎました。これで打点が身体の外へ出てしまいました。中心視ができていない状況になっています。ラケットの根元付近に当たって思ったより飛距離が出ずミスになっています。打った瞬間にミス
ったと気付いていますね。そもそも方向を間違えた理由は、前ラリーでバック前に落とされたドロップがきいていますね。あの残像が、弱子を左方向へ意識させました。レシーブの意識が低い時は、目ではなく、脳で見てしまいがちです。それがこのラリーでの教訓でしょう。
21m40s
4-6:さぁ、引き続き弱子のピンチです。弱子、今度はアタックを選択。相変わらず、このカットは鋭い。見事に浅く返球させています。これをフォア側へスマッシュ。これも悪くない。レシーブされたけど、どこにでも打てる体勢となっています。しかし、これを安易に上げてしまいました。浅いロブになっています。次のスマッシュを何とか返していますが、今の状況を考えるとリスクの高い選択です。クリア合戦から弱子が二本スマッシュ。悪くない攻めですが、ランの集中力が高まっているのでしょう。きっちり返りました。それに対し弱子のクリアがまた浅い。攻めたあとは、ロブやクリアの精度も要注意です。岡田氏も攻撃のあとのロブでよく浅くなってるでしょ?何とか返しましたが、やはりレシーブへの意識は戻っていないです。アタックを交互に行い、最終的に弱子がロブを打つのに当たり損ねました。やはり攻撃のあとはロブ注意です。4-7。厳しい状況は続く。
 22m22s
4-7:弱子、クリア⇒スマッシュ。白帯に当たりミス。4-8。いよいよ攻めもミスになった。困りましたねぇ。でも、弱子は試合を投げないのを私は知っています。どうするのか、楽しみです。
22m37s
4-8:前ラリー、ついに弱子の脳の一貫性が崩れました。攻めていいのか守っていいのかわからない状態です。弱子は再び攻めました。しかし、確信のない攻めは、相手に脅威を与えない。簡単に返されます。ロビングでしのぎますが、スマッシュ&ネット。ランの得意技、斜め下にきるネットです。何とかラケットに当てるも、ネットを越えませんでした。このとき、ランは、ネットインされたと勘違いしてシャトルを返しています。弱子は、「入ってないよ」という感じで返しています。ラン、ちょっと動揺しています。間違えてしまった
ことに対して、申し訳ないと思うのがランの良いところでもあり、弱点でもあります。
23m03s
4-9:弱子、今度はクリア。迷っているから、浅いです。ラン、気持ちの入ってないドロップを打ち、ネットにかけています。間違えて申し訳ないと思う優しさが出ちゃいましたね。
23m14s
5-9:久しぶりに点を取ったとはいえ、これは単なるラッキー。狙って得たものではない。まだまだ弱子には厳しい時間帯です。ラン、今度はしっかりとスマッシュ。アウトロー(バック低め)からのインロー。ランの得意技でまたも点数を奪いました。弱子、まだレシーブへの意識が低い。こうなるとランの仕事は一つ。通用するラリー展開があると思わせないこと。鋭い球も点数も要らない。全部返す意識。それも10本程度だけで、簡単に自滅していくような流れです。さぁ、仕上げられるか??
23m32s
5-11:弱子、一発目のクリアをバックアウト!これは早くも自滅?っと思うかも知れないけど、これは今までにないミス。弱子の中で、開き直りが芽生え始めているような感じを受けるミス。7点差だが、ラン、油断しない方が良いぞ。
すみません、4-6での失点について、「弱子のロビングが当たり損ねた」で、話を終えてしまったので、もう少し話させてください。当たり損ねたけど、弱子のレシーブ力ならまだ勝負できる可能性がありました。まず戻りながらレシーブしているのが×。これは空間認知しづらいです。それでも弱子の能力の高さで何とか当てて返しています。しかしそのあとが悪かった。さらに下がっています。これ、ZASメンバーに多いプレーですね。ジジィも会長もやります。これやると、下がったところへ打ってくれるバカに対しては効果あるけど、通常は広大なスペースを相手に提供するだけなので、自分がバカになってしまいます。まとめると、相手のインパクト時は止まっていること、強い球だけを想定しないことです。
23m45s
5-12:弱子、3本連続クリア、そしてカット、またクリア。このクリアがサイドアウトかどうかギリギリ。これをランが打った。似たもの同士ですね。実はこのプレーも大きかった。弱子が開き直りで集中力を高めようとしているときにランもまたそれに応えて高めてくる。これが弱子の脳の集中力を高めました。スマッシュ二本、そしてカット。弱子、怒涛の攻撃です。ランも集中力高い!厳しめのカットを深くきっちり返しました。弱子、さすがに攻撃できない。クリアで凌ぎました。今度はランの先手です。ドロップでゆさぶる。弱子
は低いロブで応酬。これは角度をつけさせないための返球ですね。賢い。狙い通り高めに打たせて前へ返球しています。そしてロビングを上げさせ、再び弱子の先手となりクリアで攻めました。ラン、半身の体勢から高いクリアで凌ごうとしたが、浅くなってしまいました。2ゲーム目、冴えわたっている弱子のドロップに対し、ノータッチで決められました。このとき弱子は、めずらしくランを観察しています。「もしかして体力的にキツクなってきた?」と思ったのではないでしょうか?そして弱子は、一つの構想を思いついたのではないでしょうか?「あと数本、前で点が取れたら、前を警戒するので、ランはクリアへの意識が低下する。そうなると、クリアの打ち合いにも十分ついていける。長いラリーに持ち込めば、こちらの方が体力的に余裕がある。」そんなことをイメージしたのではないでしょうか?一方ランですが、高いクリアで凌ごうと思ったとき、ドライブという選択肢もありましたね。ドライブなら一本で決められる確率は低かったと思います。また決められたあと、かなり苦しそうです。苦しいときに苦しいのみせると、さらに苦しいラリーを展開されます。こういうとき、車君なら苦しい素振りは決してみせず、涼しい顔していると思います。また逆に、苦しくないに苦しいフリして、長いラリーを選択させる目的ならOK。私も以前かつて使ったことがあります。体力に余裕があることを知られてからは使えなくなりましたけど(笑)
24m30s
6-12:ラン、大量リードなので、苦しくてもここで隙をみせなければ、自動的に勝利が転がり込みます。ラン、クリアを選択しました。弱子、クリアで応酬。次のランのクリアが浅くなりました。またしても冴えわたる弱子のドロップにノータッチ。弱子のプラン通り、前で点が取れました。弱子が何を狙っているかを感じ取れていれば、クリアを選択しなかったと思います。弱子は、徐々に構想への自信を高めていったのではないでしょうか?
24m47s
7-12:ラン、ドロップを選択!そうですね。弱子は、ドロップとかカットで崩して点を取りたいわけですから、それを防ぐ配球。良い選択です。より攻撃的な球を打ちたかった弱子は、後ろへ意識がいっていました。「ビックリ骨盤出し」でドロップを追うも、ノータッチで決められました。弱子は、「欲張りすぎは良くない。前で一発で決められない程度の意識でクリアを待とう」と思ったと思います。さぁまた6点差。大量リードですが、この試合のカギを握る局面を迎えました。しかし本人たちはこのとき、この試合のカギを握る場面とは感じていなかったかもしれません。さぁ、弱子、この一球でまた攻めに戻るのか?構想通りに進めるのか?注目です。構想から外れると、脳の一貫性が崩れ、また連続失点しますよ!以前も書きましたが、脳には一貫性を好む本能があります。それを侵害すると脳は「正しくない」と判断し、力を発揮しなくなるのです。これを具体的に言うと、少し前の時間帯のように、「何が正しいかわからない」状態ですね。相手の一貫性を崩すように配球することも大切で、ランが放ったこのドロップには、その意図も含まれていると考えられます。脳機能を利用した駆け引きです。さぁ、弱子が、この罠にかかるかどうか、次の初球に大注目です。
24m58s
7-13:注目の初球、弱子はクリアを選択!脳の罠(新しい情報に対し次々に反応しようとする)にかからず、構想を信じました。これで一貫性が保たれました。3本クリアで意識させ、どこでドロップを打とうかと思っていた矢先、ランにドロップを打たれました。さすがラン。すばらしい洞察です。弱子も今度は一発で決められないよう前も意識していたので、低い位置でしたが、きっちりネットへ返しました。これを当然、高い位置からランがネット。弱子は上げざるをえません。しかし、深いロビングです。弱子の集中力が高まってい
る証です。弱子の2本目と4本目のクリア。LDCになっています。おそらく、本当に前へ打つか後ろへ打つか直前まで迷っていたのではないでしょうか?前を意識させられたラン。出遅れてクリアをサイドアウトしてしまいました。その後、シャトルを拾った弱子が振り返ってもまだ膝に手をついて苦しそうにしています。これはヤバいぞ。弱子は、罠にかからなかっただけでなく、構想への自信をさらに深めるラリーとなりました。脳の状況は有利になりましたが、いかんせんまだ5点差もある。勝負の行方は混沌としてきました。
25m33s
8-13:弱子の脳細胞が異常なほど活性化しています。ランのクリアに対し、初球から前へ落としました。前ラリーの結果、後ろを警戒していると感じたからですね。ラン、辛うじてラケットに当てる!床を滑らせるようにラケットを出しています。すごく上手です。当然弱子は前への返球を予測していました。高い位置からわずかに引きつけてネットを意識させた上でアタックロブ。ラン、何とか高いクリアで凌ぐ。ここでトンデモナイ攻撃を弱子が仕掛けた。まずスマッシュでくさびを入れ、クリア二本で再度後ろを警戒させた上で、満を持してドロップ。まじかーー。またノータッチ。弱子、大量リードされながら、活路を見出した。ラリーのあと、シャトルを弱子に返す時、わずかに左へそれました。ランの集中力が心配です。
 26m00s
9-13:ラン、ここへきてアタック。恐らくクリアの応酬をする体力的余裕がないので、ミスしてくれないかな、という感じで打ちましたね。しかし今の弱子は集中力が高い。きっちり返ってきます。二本目のスマッシュを弱子はショートレシーブしました。ランはネットを選択。このとき、弱子はシャトルの先にランをとらえています。深視力を使いやすいポジションです。ランが前を狙ってないことを感じ、ネットを選択しています。素晴らしい。ロビングを想定していたランは慌てて前へ出て、低い位置からロビング。これに対し弱子は
またくさびを二本打ち、また前か!?と思わせてのクリア三本。ランは見逃してしまいました。ドロップを意識させられていたので、後ろが遠く感じてしまいましたね。弱子の構想通りになってきました。。また膝をついています。相手に自信を持たせるだけでなく、サーブ準備が整っているのに、これをやると、遅延行為となり警告の対象となる場合があるので、気を付けましょう。
26m33s
10-13:弱子は一旦サーブを開始しようとしたが、構えていないのをみて、再度やり直しています。こういうときはリズムが狂いやすいので注意です。後ろからみてるので正確にはわかりませんが、やや上方向に頭部が傾いているので、おそらく羽根をみてしまったのではないでしょうか?サーブやり直しの間、「やっぱり疲れている」とか、何かしらの洞察が脳に発生したため、水平目線への意識が低下しました。これが「リズムが狂う」メカニズムです。最初に思ったより前へシャトルが来ました。上半身を倒して何とか対応しましたが、甘い返球となっています。しかしここで、ランの詰めが遅い。やはり疲れています。シャトルの真下までいけなかったため、攻撃力が低下(選択肢が限定されていることが要因)し、ネット付近からのアタックにも関わらず、弱子にきっちり返されています。ロビングからクリアの応酬となりました。先に仕掛けたのはラン。鋭いスマッシュをフォア側へ。弱子、これにもきっちり対応。ショートレシーブしています。アタックロブ⇒カット⇒ロビング⇒クリアまでは定石通り。ここでまたランがスマッシュ。これもきっちり返されました。ロビング後、クリアの応酬が始まりました。6本目のやはりクリアがサイドギリギリにきたため、弱子はみてしまいました。判定はイン!一気に追いつけるチャンスだったので、弱子にとっては痛い失点です。みた方がいい局面もありますが、明らかにランが疲れているのはサーブ開始時点でわかっていたので、アウトでも取りにいくくらいでも良い状況でした。流れが二転三転しますね。
なお、このように「遅延行為」は、流れを変えるのに有効な場合もありますが、当然ながら私のチームでは禁止としています。実際の試合でも使わないようお願いします。また、このような行為を相手がやってきた場合は、主審に「遅延行為ではないか?」と質問するなど、惑わされないよう、対処しましょう。といっても、いわゆる「負け審判」は、ほとんど遅延行為などに対しスルーしてきます。こういう審判が競技のレベルを低下させているのに、まったく気づいていませんし、興味もないのが実情です。気を付けましょう。
27m26s
10-14:活路を見出したのに、自らジャッジをミスってしまった。私も経験ありますが、これは自分自身に腹が立つ状況です。首を二度も振ったりして気持ちを切り替えるよう努力していますが、そう簡単に落ち着けるものではありませんね。気を取り直してクリアを打ちました。これは良いのですが、ランが二球目でドロップを選択したのに、下がってしまいました。集中力低下により、水平目線が崩れたのかも知れませんね。簡単にミスしてしまいました。素早く次のラリーに向けて構えているのもイライラしている証拠です。早く忘れたい。さぁまた5点差です。弱子、大ピンチ。
27m47s
10-15:早くラリーを開始したい弱子に対し、ゆっくりとサーブに入るラン。これは〇です。これなら遅延行為にも該当しません。スマッシュから入る弱子。一貫性も崩れ始めています。7本クリア。ラン、少し元気が戻っています。ラウンド側からリバースカット。弱子、ビックリ骨盤出しで何とか返していますが、これはちょっと当たり損ねていますね。思ったより球足が短くなり、弱子のチャンスとなりました。ラン、何とか返すがすぐにロブを送り込まれ、返せず。弱子の点数となりましたが、これは弱子の狙いではありませんでし
た。
28m25s
11-15:ラン、初球からリバース。いいですね。弱子、また逆をつかれました。左足を前に出してバック側を処理しています。弱子の低いロブに対してドライブを打たなかったのも〇。待っていますので。予想外のクリア。連続予想外で、弱子の脳はさらに混乱しました。スマッシュをネットにかけるミス。ちょっと挽回不能にみえる。。。このゲームは弱子が取ったと聞いたが、聞き間違いだった??何が起こるんだろ?なんだかコワクなってきた。興味津々だけど、つづきはまた明日。11-16です。
28m43s
11-16:弱子、初球のクリアをサイドアウト。これも今までにないことです。自分に腹が立ち、まったく集中できていません。普通は、こうなるともう勝ち目はありません。不運な遅延もありましたが、細いながらも手繰り寄せた勝利への糸を自ら手放してしまったのですから。

28m54s
11-17:弱子、2球目のクリアを同じようにサイドアウト。脳機能はコワイですね。
29m08s
11-18:弱子のクリアに対し、ランが余裕のハーフスマッシュ。これに対しても弱子は反応が遅れています。レシーブの構えになっておらず、水平目線を確保できなかったことが原因と思われます。何とかショートレシーブしましたが、当然ランは高い位置でネット。ロビングが浅くなったところを、今度はインハイへドスっ!工程を使った巧みな攻撃でランがまた点を上積みしました。11-19です。
 29m25s
11-19:弱子、開き直りのクリア。大量リードされても投げやりにならないのが弱子の良いところです。これをずーっと続けて欲しいです。クリア二本打った後、ランがアタック。弱子、きっちりレシーブしています。なぜかここへ来て、動きが良くなっています。ドスっと決められて、脳がリセットされましたね。こういうこともあるんですよね。だからラン側の立場のとき、私は「あえて決めない」ということを未だにやっています。ラン、きっちり上がってきたロブに対し、ドロップをミス。なぜか大きくうなだれています。遅延行為
気味です。主審から注意される可能性もあるし、隙を見せないという意味でも、ここは我慢しましょう。
29m50s
12-19:ラン、バック側へ軽くストレートスマッシュ。これも上手いですね。相手の集中力が高まり、意識の偏りがないので、あえて甘いスマッシュ。弱子、甘かったのでスイングの途中で欲張って、強く返そうとし、当たり損ねました。浅いロビングとなり、簡単に決められました。ラン、こういう点の取り方もあります。引き出しにしっかり入れましょう。さぁ、ゲームポイントです。
30m05s
12-20:ここにきて素晴らしいラリーです。弱子、クリアで開始。ラン、ドロップ。それを高い位置で弱子がネットへ。弱子、まったく諦めていませんね。ランがロブ。弱子がクリア5連続。それに対しランが例によってバック側へスマッシュ。速いスマッシュだったので弱子も欲張らずきっちりショートリターン。ランがロブ。またしても弱子が4連続クリア。ラン、今度はフォア側へスマッシュ。これを弱子がきっちりショートリターン。互いに素晴らしい攻防です。これを最初からやって欲しい!ここでランがテクニックを見せています。弱子の右足前となりバック前への意識が希薄とみて、低い体勢から外側(つまりバック側)へネットをきっています。打つ瞬間にラケットをわずかに引いているので、球足はかなり短くなっています。以前の弱子なら、これで決められていたでしょう。今はビックリ骨盤出しできっちりロブを返しました。ランが浅いクリア。弱子はドロップ。ランがロブ。弱子がクリア。今度はランがドロップ。弱子はこれを狙っていました。ランの得意技を奪うかのような高速移動からのネットでノータッチエースを奪いました。この体勢からバック前にもネットを打てるようになると、さらに配球のバリエーションが増えると思います。練習しましょう。ラン、またうなだれています。これは普通の主審なら注意を受けると思います。さらにシャトルの返球もまた左にそれています。時間稼ぎかも知れないけど、ここの練習会場では推奨されません。ルールの範囲で可能な限りの知能をぶつけあうのが我々の戦い方ですね。
31m06s
13-20:ラン、バック側へクロススマッシュ。ストレート側を警戒していた弱子は対応が遅れ、甘い返球となりました。補足:このくらい浮いても、通常のタイミングなら問題ないけど、レシーブポイントが遅れてと、相手に移動時間を与えてしまうので、甘い球となります。これに対し、ランがプッシュを試みるんだけど、出遅れたため、面が下を向く前に打ってしまいました。バックアウト。弱子、また命拾い。
31m22s
14-20:ラン、怒涛の8連続クリア!力を振り絞っています!そして次をドロップ。弱子、高速移動でネット。このあと、ランが打つ瞬間に止まれていませんでした。一旦後ろへ動いたあと、前へ戻るも間に合わず、ゲームセット!ラン、深視力を使った素晴らしいプレーです!・・・あれ?ゲームセットじゃない!もしかして1ゲーム目同様、点数間違えた??おいおいー
32m05s
14-21:いま、点数がいくつの前提でゲーム練習しているのかわからず、心理を洞察しづらいので、ここからはゲームの流れより、ラリー自体に注目して解説していく。弱子、またしてもクリア。ランを大きく動かしていこうという構想通りに仕事を続けている。バック側のライン際へハーフスマッシュ。これを弱子は大きくリターン。ショートリターンを想定していたランは、一旦クリアでリセットを図る。弱子、クリア。4本打ちあって、ランのクリアは恐らくサイドアウト。しかしジャッジするリスクが高い弱子は、ジャッジできない
。もう一度クリア。浅くなり、ランはバック側のライン際へスマッシュ。弱子、大きく足を開いてこれをショートリターン。ラン、アタックロブで弱子を揺さぶるが、弱子は飛びついてこれを処理。もう一度フォア奥へクリア、バック側へスマッシュと猛攻をしかけるも、弱子はついてきます。完全に集中力が戻りました。その後もドロップ、カット、スマッシュ、クリア・・・猛攻をすべて返し、最後はギリギリを狙ったランのネットがミスとなり、弱子の得点。こういうラリーをお互いに続けていってほしいです。いま、何対何の想定なんだろ?(笑)
21点を超えたので、この試合の解説はここまでにします。

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